ブラジルで不覚にも一度だけ強盗に襲われたことあります。
留学時代にかつてはベロオリゾンチのファベーラでの生活も経験した私ですが
駐在時代にサンパウロ市内で日曜日の白昼堂々にやられました。
ブラジルにおいて、長年住んだことのある人の中で強盗に遭った事がないという人を見つける方が難しいかもしれない。
自分の家族や近所の人が襲われた!そんな話は周りから腐るほど聞きます。
これは大げさではない事実です!
私が勤めていた会社の社長はブラジルに50年以上住んでいて4回襲われたと言っていました。
そんな社会で生活しているのだから、普段から特に用心してて自分だけは大丈夫と調子こいていました。
ある日曜日にリベルダージまで買い物に出かけた帰り道でした。
サンジョアキン駅から出てすぐのAv Vinte e três de maioの橋の上だったと思います↓
前方から汚い男二人が歩いてきました。明らかにファベーラ(スラム)の奴です。
すれ違い様に汚男が私にちょっと襲うそぶりを見せてきたんです
私はこれにビクついてしまいました。
すると汚男が
”ビビることはねえよジャポネーズ、ほら俺の手にタッチしな安心しろよ”
とハイタッチを要求してきたのです
私はこれに対して
”ふざけんな、もし襲いたいんだったら今この場でやってみろよクソ野郎!”
と言って無視して去りました
しかし最初に襲うそぶりを見せたのは相手がどんな反応をするのかを試す、こういう輩が観光者等に対してよく使う手口です
そしてハイタッチを求めたのは、相手がどんな時計をしているのかを確認する為でした
結局その場はなんともなかったのですが、10分くらい経ってなんと二人は私をつけてきました!
一人は後ろから、もう一人は先回りして前から
途中からその事には気付いていたのですが、だるいな~と思い近くのアパートの玄関に避難して奴らが通り過ぎてくれるのを待ちました
しかしやっぱり通り過ぎることはなく、私は二人に挟み撃ちされて
”気に食わねえなジャポネーズ、1レアルをよこせ!そしたら消えてやる”
と言われました
場所はAv. Brigadeiro Luís Antônioです。確かこの辺↓
日曜日の昼間で目の前には車もビュンビュン通ってるとこだったので、まさかここでやられることはないだろうと思って
頑なに金はない!と拒否しておりました
それでも奴らはさらに距離を縮めてきて、ついには私の体を触ってくるではないですか!?
いい加減殴ろうかと思いました。相手は二人とは言え、ポッキーみたいな脚をした栄養失調みたいな奴に負ける気はしません
しかし奴の顔をよくみると、完全に目がイっちゃってました 薬中のアレです
これは抵抗したら何するかわからんパターンだな~と思い仕方なく無抵抗モードに切り替えました
結局腕時計と財布に入っていた金とキーケースを取られた。。。。
盗るもんだけ盗ると奴らはダッシュでその場を走り去りました
被害総額はパリで買った約6000円の腕時計、現金200レアル程と、ユナイデットアローズのキーケースです
っていうか隣に黒人のおばさんいたんだけど、ボー然としている私を
”なんてことなの!大丈夫?ケガはない”
と言い抱きしめてくれました。いや、助けてよ
おばさんは体格差では明らかに奴らよりも上回っていました
私は早速近くにいた警察を呼んで
”たった今強盗にやられました。犯人はスラムのやつで向こうの方に走って逃げました。年齢はわからん、髪型はヤキソバみたい、身長これくらいで肌の色はこんなんです。絶対薬やってます”
と被害を訴えました
警察はサイレンを鳴らしてすぐにバイクで出動しましたが、20分後くらいに携帯に電話がかかってきて
”残念ながら奴らを見つけることはできなかった。しかし今後もし何か進展があったらまた連絡する”
と言われました
ま捕まらんだろうな~
それにしても一文無しになって家に帰れなくなったので困った。
タクシーを捕まえて
”俺の家ここから車で30分くらいなんだけど、今強盗にやられて一文無しなんだ。家に着いたらお金持ってきて払うから乗せてくれる?”
と説明しましたが不審がられて2台くらい乗車拒否されました
この出来事は結構自分の中でもショックでした
ある程度ブラジル慣れしている自分は大丈夫だという過信があったからです
今回反省すべき点はいくつもあります
・目立つ腕時計をしていた
・大金を持ち歩いていた
・付けられていると気づいた時点でお店等に避難するべきだった
・白昼堂々でも安全とは限らない
ブラジルにおられる方は気を付けてくださいね!
コメント