浦和美園研究家camisa8です。
浦和美園は順天堂大学病院が建設されるので将来的に発展する
それを見越して浦和美園へ移住された方もいらっしゃるのではないでしょうか?
私もそんな期待を胸に秘めておりましたが、実際のところこの地に来てから数年が経ちますが
病院建設予定地の風景は全く変わっておりません。
順天堂大学病院は本当にできるのか?なぜ工事は始まらないの?ひょっとして計画は中止?
浦和美園に建設予定の順天堂大学病院についてまとめてみました^ ^
順天堂大学病院とは?
順天堂大学病院とは、東京都文京区にある学校法人順天堂大学が運営する医療施設です。
日本の病院ランキング2019年において第5位にランクインするほど、総合的に評価の高い国内有数の総合病院になります。
ニューズウィーク版日本の病院ランキングTOP100 2019より引用
その順天堂大学病院が浦和美園に建つ!
という計画は2015年3月に開催された埼玉県の医療審議会にて採択されました。
2015年1月31日(土) 県整備計画 順大が浦和美園に病院、日保医大は幸手で申請
しかも順天堂大学の大学院、看護学部、医学部が附属した県内最大級の病院となる予定です。
病院の詳細が少しずつ明らかになってきましたので見ていきましょう↓
病床数
病床数は800、医師/看護師を含む全スタッフは1400人規模となる予定で、これはやはり全国でもトップクラスです↓
病院名 | 病床数 | 医師数 |
東京女子医科大学病院 | 1379 | 1135 |
東京大学医学部附属病院 | 1217 | 1013 |
大阪大学医学部附属病院 | 1086 | 838 |
順天堂大学医学部附属 順天堂医院 | 1020 | 714 |
京都大学医学部附属病院 | 1121 | 714 |
参考 医師数トップ10ランキング
診療科目
診療科目は合計で28、浦和美園待望の産婦人科も入っております。
ウマチ内科、血液内科、糖尿病・内分泌内科、メンタルクリニック、脳神経内科、
小児科、外科、呼吸器外科、心臓血管外科、乳腺科、小児外科、脳神経外科、整形
外科、形成外科、皮膚科、泌尿器科、眼科、耳鼻咽喉科、産婦人科、放射線科、救
急科、麻酔科・ペインクリニック、リハビリテーション科、その他
その他医療機能として
- 救命救急センター機能
- 小児救急機能、
- 周産期医療
- がん対策
- 災害拠点病院
を備える予定となっております。
建物
鉄筋コンクリートの免振構造で9階建て、床延面積は90,000㎡となる予定です。
ちなみに埼スタの床延面積は60,867㎡です。
付属施設
病院に付属して建てられる施設として、大学院の教育研究施設、教職員と学生用の宿泊施設、立体駐車場なども建つ予定です。
病床数 | 800 |
診療科数 | 28 |
医師/看護師数 | 1400 |
医療機能 | ①救命救急センター機能 |
②小児救急機能 | |
③周産期医療 | |
④がん対策 | |
⑤災害拠点病院 | |
構造 | 鉄筋コンクリート免振 |
階数 | 9階 |
延床面積 | 90,000㎡ |
建設予定施設 | 大学院の教育研究施設 |
教職員と学生用の宿泊施設、 | |
がんなどの治療ができる陽子線治療施設 | |
立体駐車場 |
建設費用は?
県の利用整備課によりますと、一般的に病院建設費は1床当たり5000万円と言われているそうです。
ですので800床となると概算で400億円かかる見込みとなります。
さらに大学院の建設費用を考えるとさらに必要になってきます。
ちなみに埼玉スタジアム2002の建設費用は356億円ですが、同じ街に何百億級の施設ができるって凄くないですか?
建設予定地の場所?
浦和美園駅から徒歩12分、北東部に位置する7.3ヘクタールの敷地です。
住所は埼玉県さいたま市緑区美園3-2になります。
敷地のうち1区画の3ヘクタールは民有地、2区画の4.3ヘクタールを都市再生機構(UR)が所有が所有しておりました。
さいたま市はこの土地取得費用として、金額にして63億円を計上しております。
建設予定地の動画はこちらをご覧ください。
22年1月17日に行われた地域医療構想調整会議の資料の中に施設の配置図が公開されています。
資料によると埼スタ側(北側)が大学・大学院棟となり、真ん中に病院棟が建ち、浦和美園駅側(南側)は立体駐車場となるようです。
着工と開院予定は?
2022年1月時点の最新情報によると、フルオープンは2030年3月となっております。
当初の計画では2021年には開院していたはずですので、9年遅れという事になります。
着工は2026年4月からを予定しているようです。
基本計画(設計者選定含む) | ~2023年3月 |
基本設計 | 2023年4月~2024年6月 |
実施設計 | 2024年7月~2026年3月 |
建設工事 | 2026年4月~2028年12月 |
開院 | 2029年4月(400床) 2030年3月(800床:フルオープン) |
当初の計画からの経緯はこちら↓
当初、県が示した大学付属病院誘致の公募条件には、2018年3月までに着工することが掲げられていたが、開院予定は大幅に遅れており、未だ着工すらされておらず。
着工の延期について、報道によると理由は下記の通り↓
② 病院の敷地内を走る道路の廃止について、県、市側との調整が難航した
③ 病院建物の延べ床面積の増加に伴い、環境アセスの必要性が生じたことにより
①土地の取得に関して、民有地の3ヘクタールの部分はもともと13人の個人地権者がおり、こちらの買収契約が難航していた模様です。
②道路の廃止を巡って県と市の調整が難航した?よく意味がわかりません。
③病床数は当初600となる予定でしたが800に増えた為、環境アセスとやらをやらなくてはいけなくなったものと思われます。
参考↓
順天堂大学(東京都文京区)がさいたま市緑、岩槻両区にまたがる浦和美園地域に建設する医学部付属病院の計画着工時期が、予定していた2018年3月までに間に合わず遅れることが26日の県議会代表質問で明らかになった。大学側が希望する土地利用の調整や土地の確保に時間がかかったことなどが要因。大学側は病院整備計画の変更案を近く県に提出し、3月末の医療審議会で審議する予定。大学は20年度中の開設を目指しているが、遅れる可能性も出てきた。
計画地7・3ヘクタールのうち、民有地の約3ヘクタール(1区画)は16年度末までに県が取得し、都市再生機構(UR)が所有する約4・3ヘクタール(2区画)については、さいたま市が17年6月に市議会の議決を得て取得した。
県保健医療政策課によると、3区画について大学側は一体的な活用を希望していたが、予定地内を走る道路の廃止について、県、市側との調整が難航したという。このため、予定していた3月の着工は難しくなり、大学側は近くスケジュールを見通した病院整備計画の変更案を提出する。
県内の医療提供体制を審議する県医療審議会は28日、順天堂大学(東京都文京区)がさいたま市緑、岩槻区にまたがる浦和美園地域に建設予定の医学部付属病院について、予定していた3月までの着工を延期する計画変更を了承した。
同市の条例に基づく環境アセスメントを実施する必要性が生じたことなどが要因。県は「環境アセスには1年半から2年かかるとみられ、着工は少なくとも1年以上は遅れるのではないか」とみている。大学は2020年度中の開設を目指していたが、ずれ込む可能性が高まった。
県によると、大学側は20日に整備計画変更申請書を提出。変更理由では土地の取得や予定地内を走る道路の廃道などの調整に時間を要したほか、病院建物の延べ床面積の増加に伴い、環境アセスの必要性が生じたことにより、着工に遅れたが出たという。
病院建設の第1期工事では、さいたま市の条例で環境アセスの実施が必要となる5万平方メートルを超える延べ床面積5万3千平方メートルの病院を想定している。当初、着工を急ぐため工期を細かく分割して5万平方メートル以内に抑えるよう検討した。
しかし大学側はゆとりのある建物空間の病院づくりを求め、医療機能に支障を来さないことを優先した結果、分割ではなく、一体的な整備に変更。5万平方メートルを超えたため、環境アセスの実施が必要になったという。
大学側は建築スケジュールについて精査中としているが、今後は基本計画、設計を練り直しながら、環境アセスを実施する見通し。また、県と大学側で、整備を円滑に進めるための確認書を交わす予定という。
さいたま市の担当課は「具体的なスケジュールが見えなかったのは残念」とした上で「県の誘致に協力し、実務者レベルで実行していく立場。今後も誠意を持って当たり、具体的スケジュールが出た時点で協力の内容も見えてくるのではないか」と話している。
というか本当に開院するのか?中止じゃないのか?という声もささやかれておりますが、衆議院議員の村井ひでき氏が自身のブログでこのように述べておりますので、ひとまずは安心できると思います。
現状としては、いくつかの要因で当初の予定より、建設・
開院が遅れているのは事実ですが、 綾瀬川を挟み緑区と岩槻区にまたがる広大な建設予定地( 約7ha)は、既に県・市が取得済みであり、 順天堂大学病院の早期開院に向けて、県・ 市と病院側で詰めの交渉が進められています。 今後は、診療内容や導入する医療機器などを固めた上で、
それに基づく建設計画を策定。環境アセスメントを行った上で、 工事着工となるため、 病院の開院までは数年はかかるのが現実です。
また現地にもこのような看板も建っておりますので、計画は実行されるものと思われます。
建設予定地の動画はこちらをご覧ください。
コメント
ボーリングを実施した所、地盤がかなり緩くなかなか着工に踏み切れないという噂を聞きました。
建築関係の知り合いからも食ぱん堂付近のアパートを建築中に地盤が緩い影響で建物が傾いたという事を聞きました。その点の影響が着工が遅れてる原因かもしれませんね。
>ミウソンスガさま
情報ありがとうございます。地盤問題が原因で工事が進まないのは初耳でした!しかも食パン道付近まで!?まさに綾瀬川沿いの土地ですね。確かに美園の土地は液状化が心配とかネットの掲示板とかで噂になっているのを見かけた気がします。しかしこの問題はなかなか解決が難しそうですね。。。。