前回は浦和レッズのジュニアチームの費用やセレクション等についてのまとめ記事を書きました。
今回は一つ上のカテゴリーのジュニアユースについての情報をまとめてみました。
レッズジュニアユースチームについて
まず埼玉のジュニアユースチーム事情についてですが、やはり浦和レッズ、大宮アルディージャのジュニアユースチームが一番知名度があります。
そして上記J下部組織に肩を並べる強豪チームにFCラヴィーダというチームがあります。
FCラヴィーダHP
ラヴィーダは街クラブながらU15の日本代表を選出したり、全国ベスト8などの輝かしい成績を収めており、プロの下部組と織遜色ない実力を持ったチームです。
上記3チームに所属することが埼玉において完全サッカーエリートと言えるでしょう。
埼玉の強豪サッカーチームについてはまた別の機会にでも詳しく記事書きたいと思います。
さてレッズのジュニアユースチームについてですが、公式サイトによると2019年度メンバーは
中学1年生が21人、中学2年生が21人、中学3年生が20人の合計62人です。
このうちジュニアチームから昇格した選手はおよそ3分の1にあたる22人です。
2019年度現在のチームスタッフは下記の通りです
監督 | 吉田 靖 |
コーチ | 酒井 友之 |
コーチ(U-14) | 内舘 秀樹 |
コーチ(U-13) | 城定 信次 |
GKコーチ | 杉尾 一憲 |
トレーナー | 飯園 翔太 |
監督の吉田靖さんは日本リーグ時代に三菱重工で活躍された方で、引退後は選手の育成に従事。レッズだけではなく日本代表のユース監督も務めた経歴があります。
コーチの酒井友之さんは元Jリーガーでシドニーオリンピック等に出場し活躍されました。私世代にとっては馴染みのある選手です。
過去3年間の成績について下記の通りです。
2016年 | 関東ユース(U-15)サッカーリーグ(1部) 10位 |
日本クラブユースサッカー(U-15)選手権大会 ベスト32 | |
第28回 高円宮杯 全日本ユース(U-15)サッカー選手権 関東予選 | |
2017年 | 関東ユース(U-15)サッカーリーグ(1部) 7位 |
第23回 関東クラブユースサッカー選手権(U-15)大会 3回戦 | |
第32回 日本クラブユースサッカー選手権(U-15)大会 ベスト4 | |
第29回 高円宮杯 全日本ユース(U-15)サッカー選手権 関東大会 代表決定戦 | |
2018年 | 関東ユース(U-15)サッカーリーグ(1部) 4位 |
第24回 関東クラブユースサッカー選手権(U-15)大会 3回戦 | |
第33回 日本クラブユースサッカー選手権(U-15)大会 ベスト32 | |
高円宮杯 JFA 第30回全日本U-15サッカー選手権大会 ベスト4 |
ジュニアユースの練習について
場所は?
ジュニア同様場所は大原練習場が中心になります。
そして時々レッズランドや与野八王子グラウンドを使用します。
原口元気は熊谷から電車と自転車で1時間半かけて与野八王子練習場まで通っていました。
大原練習場場所 トップチームもここで練習してます。
レッズランド場所
与野八王子グランド
日時は?
火曜日、水曜日、金曜日の夕方18:00くらいからおよそ2時間ほど
土曜日と日曜日が試合/遠征
月曜日と木曜日がOFF
というのがだいたいのパターンです。
月曜日 | OFF |
火曜日 | 夕方から練習 |
水曜日 | 夕方から練習 |
木曜日 | OFF |
金曜日 | 夕方から練習 |
土曜日 | 試合 |
日曜日 | 試合 |
ジュニアチームの月謝や費用について
一概に毎月いくらかかるという事は言えませんが、例えば強豪街クラブのジュニアユースの費用は年間50万~70万ほどかかります。月々にして4万~6万程度です。
・月謝1万円
・交通費1カ月に1万円程度
・遠征費(合宿費)4~5万円程度 × 年4~5回(春、GW、夏2回、冬)
・ウェア代等12万円程度(初年度)2年時以降も追加購入などで5万円程度
・その他
上記に比べてレッズジュニアユースの場合、ユニホーム貸与、ソックスやアンダーウェア無料支給、公式大会遠征費無料、というようにかなりの部分をクラブ側が持ってくれることになります。
更には、平日練習後に食事や飲み物が出たり、トップチーム試合観戦チケット支給、されたりなど街クラブに比べると圧倒的に好待遇です。
さすがプロ予備軍ですね。
ジュニアユースのセレクションについて
応募者数は?
応募者数については年々増加傾向です。
ジュニアでは毎年300人程の応募所でしたが、ジュニアユースになるとその数は倍となり500~800名程の応募が集まります。
合格率は?
2019年の実績を見ると
フィールドプレーヤーの場合
応募者約700名 → 1次で112名 → 2次で48名 → 3次で5人~15人
ゴールキーパーの場合
応募者約60名 → 1次で14名 → 2次で6名 → 3次で2名
という訳で合格率にして1%程度となります。ジュニアよりも更に狭き門になります。
ただしジュニアユースの場合、強豪チームの選手やトレセンクラスの子、そしてジュニアの子が3次テストから合流することもあるので実際の合格率は更に厳しいものになります。
ちなみにライバルチームの大宮アルディージャのセレクションは4次、5次、時に6次試験まで敷くことがあり面接を実施することもあるようです。
テスト内容は?
公式サイトによると”ゲームを中心に運動能力、スキルなどをテストします”とあります。
具体的には、アップ → リフティング → フリードリブル → 2対2 → 3対3 → ミニゲーム → ゲーム といった流れです。
この中で指導者が熱心に見るのは2対2以降から。
ミニゲーム以降からは体格、身体能力、取り組み姿勢、理解力などを見ているようです。
2016年のジュニアユースのセレクション動画をUPされている方がおりましたので参考まで↓
日程は?
5月上旬にオフィシャルサイトにて発表されます。
近年ではだいたい6月~8月頃にレッズランド人工芝グランドにて実施されるケースがほとんどです。
ちなみに2019年の1次セレクション(2020年4月から新中学1年生対象)は6月24日(月) 18:00~、2次セレクションは7月1日(月) 18:00~に行われました。
ジュニアと違い人数が多いので2日に分けて行われますが、応募者は申し込み時に希望日を出すことができます。
申し込みは?
セレクション参加資格は下記の通りになります。
・浦和レッズへ加入意思があるプレーヤー
・さいたま市内での練習に原則90分以内で通える範囲にお住まいの方
・所属クラブ代表者の承諾を得た者
基本ジュニアチームの申し込み条件とほぼ一緒ですが、ジュニアチームは60分以内圏内にお住まいの方だったので若干対象が広がりました。
申し込みの方法についてもジュニア同様、オフィシャルサイトから申込書をDLして郵送します。
例のごとく、本人や家族までものスポーツ歴や身体情報を細かく記入する必要があります。
小学校1年生から~6年生までの身長体重を書かねばなりません。もちろん顔写真と全身写真も必須です。
実際の申込書こちらです↓
浦和レッズJrユースセレクション応募用紙
セレクションに合格する為には?
よくネットではJrユースのセレクションは予め結果が決まっている出来レース等と言う噂もありますがそんな事はありません。
レッズのコーチ陣はしっかり各選手のプレーを見ております。実際に強豪チームやトレセンの子が1次で落とされるケースも普通にあります。
ただ単にサッカーが上手いだけでは合格できません。
テクニカルな面に加え、サッカーへの取り組み姿勢等のパーソナリティ、戦術理解力等のインテリジェンス。
そういったものを総合的に判断しております。
ただしジュニアユースとなるとジュニアと違い、フィジカル面が重要な要素になってくるのは間違いありません。
中学世代になると選手は成長期を迎え、体格差が非常に顕著になってきます。
そういった中で勝てるチームを作っていかなければならないので、当たり負けしない身体が必然となるからです。
GKの身長などは特に重要視されます。
プロを見据えてこれから選手を育成していく訳ですので、伸びしろも選考基準となります。保護者の身長体重を観られるのはその為です。
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