過去に日本にへ出稼ぎに来ているブラジル人達の管理の仕事をしていたことがあります。
職場の日系ブラジル人の同僚に岩崎さんという人がおりました。
彼は自分の名前を書く際はいつもアルファベットで”VASAKI”と書いておりました。
なぜ”IWASAKI”ではなく”VASAKI”と書くのか?
それをずっと疑問に思っていて、ある日彼の外国人登録証をみせてもらうと、名前の表記も”VASAKI”になっていたのです。
ポルトガル語には文法上アルファベットのKやYやWは存在しません。
今でこそブラジル人の名前にはKelly(ケリー)さんや、Sylvia(シウヴィア)さんや、Wagner(ワグネル)さん等これらのアルファベットはだいぶ浸透してきましたが、昔は外来語や外国の名前を表す時のみ用いられていたので、ブラジル人はどう発音してよいのかわからなかったそうです。
そんな当時に日本人の名前である”IWASAKI”さんが役所へ登録に来たところ、役人はとても困っちゃいました。
結果、なんとなくそれに近い発音の”VASAKI”の表記で登録してしまったそうです。
なお彼の親戚は公式な登録名が”BASAKI”であったり”IVASAKI”だったりと同じ親類なのに表記がバラバラなのだそうです。
そんなゆるーい感じが僕がブラジルを好きな理由の一つなんです。
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