ポルトガル語の検定試験は日本に2つあります。
国際ポルトガル語検定試験とCELPE-BRASです。
国際ポルトガル語検定試験っていうのはポルトガル外務省が開設した検定で、どっちかというとヨーロッパ式のポルトガル語検定試験。
一方CELPE-BRASというのはブラジル教育省の外国人のためのポルトガル語検定試験でこちらは南米式のポルトガル語検定試験。
私はこのCELPE-BRASを2度受験しました。
CELP-BRASの難易度について
ポルトガル語はただでさえマイナーな言語なのでセルピブラスという資格なんぞ普通の人ならまず知らないでしょう。
CELPE-BRAS(セルピブラス)のレベルは5段階に分かれています。
・上級(Avançado)
・中上級(Intermediário Superior)
・中級(Intermediário)
・初級(Basico)
ただし英検のように”1級を受験するぞ!”っていうんじゃなくて、とりあえず試験を受けてその結果”あなたのレベルは上級ですよ”という感じで振り分けられるのです。
レベルは5段階と書きましたがちゃんとした合格証明書がもらえるのは中級からで初級は不合格も同然です。
試験の難易度としては超難関といっていいでしょう。
個人的所感で最上級を持っている人は多分日本で数百人もいないと思う。
私はCELPE-BRASを日本の京都外国語大学で初挑戦しました。
あの頃は毎日ばりばりでポルトガル語で業務をしていた為自信がありました。
試験対策など全く行っておりません。
その結果見事に玉砕しました\(^▽^)/
あとから知り得た情報によると、この試験はただ単にペラペラだからといって合格できるものではないらしい。
なんせ日系ブラジル人とかスペイン語圏のネイティブの人達も落ちるくらいなのだから。
スピーキング、ライティング、リスニング、グラマーの総合的な語学能力により合否が判断されている気がします。
CELP-BRASの試験内容は?
日本では年に一度京都外国語大学のみで受験できます。
ブラジルだと確か年に2回受けれたはず。
申し込みの際にこのような事前アンケートみたいなのを書きます↓
・O que levou você a se interessar pela língua e pela cultura do Brasil
・Onde você estudou português?
・Durante quanto tempo?
・Como foi essa experiência?
・O que você conhece da cultura brasileira?
・Você gostaria de passar algum tempo no Brasil? Em caso afirmativo, quanto tempo e com quais objetivos?
・Que lugares você gostaria de conhecer no Brasil?
・Na sua opinião como seria viver no Brasil?
こんなもんは自分で適当に書いて後で知り合いのネイティブの人なんかに添削してもらえばよいでしょう。
試験は筆記と面接があります。
筆記は確か3,4時間くらいかかる非常にダルイものでした。
しかもほとんど長文読解記述式 途中リスニングもあり。ちんたらやってたら最後まで解ききれない量です。
TOEICよりもえげつないです。
面接はネイティブの人から何か写真やらイラストやらを見せられてそれについて2、3質問されるというものだったと思います。
時間にして20分。会話はもちろん録音されます。
全部で半日かかる試験なんで運が良ければ同日に筆記、面接を済ませることができますが。
運が悪ければそれぞれ別の日なんてこともありえます。
私の知り合いは運が悪かったので初日に筆記試験を行い、京都に一泊して翌日に面接を受けていました。
CELP-BRASの対策について
初挑戦で見事に玉砕しムカついたので
なんとかこの試験に合格してやろう!と発起してブラジル駐在時代にリベンジを決意しました。
しかしこれはちゃんと対策が必要だと思い、ちょうど近所にポルトガル語のレッスンがありCELP-BRAS対策コースをやっていたのでおもいきって受講しました。
ブリガデイロ・ルイス・アントニオ通りにあるスクールでした。
https://www.calj.com.br
私は1レッスン90分の授業を週2回、2か月間コースに通いました。
1000レアルくらいだったか払った気がする。
筆記に関しては教わったのは、
とにかくいっぱい書け、スペースを埋めろ!
とひたすら作文練習をさせられました。
毎回宿題とかも出されて嫌々やってましたね。
そこで教えてもらったんだけど、この試験鉛筆で書いたらダメらしい。
ボールペンで書いて間違えても修正液も使っちゃダメ。
答案用紙もなるべく美しくみせなければいけないのだそうだ。
マジでか!?日本で受験した時はがっつりシャーペンで書いてたし。。。。。。
対策コース受けててよかったぜ!
面接の対策に関しては筆記と同様、教えられたことは
とにかく喋れ!間を空けるな!
でした。
CELP-BRAS試験当日の体験談
日本では京都外国語大学で受けましたが、ブラジルではSão Bernardo do Campo市のMetodista大学で受験しました。
周りをみると東洋系の受験者はあんまいません。
どんな問題が出たか?
いつかブログに書こうと思い残しておいたメモによると、こんな内容の長文問題が出たようです。
1 DVD automedicacao?について 医師の説明なしで薬を服用する危険のPRのパンフレットをつくりなさい
2 CD UFMGのゴミの分別について リサイクルできるもの、できないもの どのような危険があるか 代表になって住民にPRの手紙をかきなさい
3 携帯電話のメールの過剰なやりとりについて 小学校の先生になったつもりで生徒にPR文をつくりなさい
4 ポルトアレグリの議員へe-mailをかきなさい 新しい条例について 深夜までレストランの営業をする続いて面接
最初に面接官から申し込みの時に書いたアンケートについて少し質問されます。
それから三枚のパンフレットを渡される
この時は以下のような内容でした。
2枚目 亀をペットとして飼うことについて
3枚目 肥満について
この面接でひとつやらかしてしまったことがありました。
3枚目の肥満についてのトークの時です。
肥満は健康にもよくありませんが、ビジネスキャリアにおいてもハンデになり得ると思います
なぜなら近年アメリカでは太っている人は重要なポストに就けない風潮があるからです
太っている、すなわち自分のフィジカルのコントロールができていないということでその人の管理能力が疑われてしまうのです
みたいなことを私は気持ちよく喋っていたのですが途中から面接官の人がマツコ・デラックスだったことに気づいたのです!
面接官はなんだか微妙な顔していました。あっ、これ不合格かも。。。。。
しかし結果はめでたく上級(Avançado)に合格!
ちなみにこの資格を手に入れてまだいい事は何も起きていません。
説明によるとこの資格を持っているとブラジルの大学院へ入るとき資格として認められ、ブラジルの企業に入る場合にも評価されるのだそうです。
大学院行かないし、ブラジルで転職活動した時も効力を発揮しませんでした。
あくまでも自分の語学能力の確認なのです。
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コメント
貴重な情報ありがとうございます!
ご参考になれば幸いです^ ^