大学でポルトガル語を専攻し、ブラジル留学も経験した私はかつてJリーグの通訳になりたいと思っていました。
ポルトガル語、ブラジル関係の環境にいた為周りにはJリーグの通訳をやっていた人がたくさんいたので結構身近な業界な気がしてました。
Jリーグの通訳になるには
必要なのはズバリ、コネとタイミングだと思います。
常に求人が出ている訳ではありません。
その時にチームに新しくブラジル人の選手が加入したり、今まで勤めていた通訳がいなくなった時など
人づてによって募集をかける場合があります。
私も大学時代の恩師がサッカー界のお偉いさんだったので、お声がかかることがたまにありました。
かつて私は関東の赤いチームや、関西の港町のチームや、中部の温泉がある県のチーム等から話がきたことがありますが、残念ながらサラリーマンでしたので、会社を辞めてJリーグ通訳になることはできませんでした。
自分からなりたいと思って探すとないのよね。。
という訳でタイミングさえよければ、私のようなちょろっと留学経験のある人でも、運が良ければ就職できるでしょう。
サッカー経験ない人でも通訳やってる人いますよ。
Jリーグの通訳の給料や待遇について
友人からきいた話。Jリーグの通訳の条件については、チームによって千差万別のようです。
例えば、卒業後10年以上、通訳兼マネージャーを一筋でやってる人を知ってますが、現在年俸600万くらいだと言っていました。
多分神様ジーコの通訳をやられていた鈴木國弘さんあたりは、選手並みの年俸をもらっていたと思います。
あの方のポルトガル語は上手です。
一方地方のJ2のチームでやっていた人の話をきくと、移動のガソリン代は自腹で住まいは会社の寮、手取りは20万程度でカツカツと半泣きで言っていました。
通訳さんにもコミッションあります。これもチームによるのかな?
Jリーグには試合に勝つごとにもらえる勝利給というものがありますが、J1中堅クラスのクラブではその勝利給が通訳にも支払われると聞きました。金額は1試合勝利で5万円との事
5連勝したら4Kのプラズマテレビ買えるぜ!と友人が言ってました。
Jリーグの通訳の仕事内容
Jリーグの通訳の仕事内容も、それぞれ異なります。
ただひたすら監督-選手の通訳業務に専念している人もいれば、トレーニングの準備やホテルやバスの手配等のマネージャー業を兼務している人、更には通訳をやりながらチームの強化部に入っている人もいます。
あとは選手の家族の面倒とかもみたりしなくちゃいけないのかな。
Jリーグの通訳に求められる語学力
求められるポルトガル語能力についてですが、ぶっちゃけそんなにハードルは高くないかと思ってます。
私にすら声がかかるくらいですからね。
正直このポルトガル語レベルでよくプロサッカーチームの通訳を務めていられるな~と思う人もたまにいます。
ヒーローインタビューとかでも全然選手が言ってることと違うじゃねーかって思ったりね。
お金がないクラブだとこういう下手くそな人を雇ったりしてます。
その辺をふらふらしてる日系ブラジル人とか。
でも強いチームはやっぱ通訳さんもレベル高いと思います。
一番すごいと思うのは、浦和レッズ通訳の羽生直行さん
Jリーグのインタビューを見てると、羽生さんのは選手が言っている事をほぼ取りこぼしなくタイムリーかつ正確に通訳をしています。
もしJリーグの通訳についてもっと詳しく知りたい!という方はこちらの本がオススメです↓
最後にこれは私の持論ですが、
はっきり言ってポルトガル語力については日本人は所詮ネイティブにはかないません。他の言語も然り。
日本で生活しているブラジル人の方が正確な伝達ができると個人的に思っています。
闘莉王みたいな人がチームに一人いればOKなのです。
しかし言葉を伝えるだけが通訳ではありません。
なので日本人通訳は、言語以外で何か勝負できるスキルを持つことが重要だと思います。
まあ中には日本人にこだわっている監督さんもいますし、その辺はチームの方針次第なんですね。
華やかで憧れの職業ではあるけれども、この仕事のネックとしてはやはり安定していないことですかね。
監督によっては欧州の外国人選手ばかりを起用したりだとか、ブラジル人選手がチームからいなくなれば通訳さんの契約更新しないことも珍しくありません。
なので私の知り合いは、チームから戦力外通告を言い渡された時の為に、働きながら資格をとったり大学院で勉強したりと努力してますよ。選手と同じですね。
もし安定を求めるならばスポンサーや母体の大きいチームを選ぶといいかもしれません。
ようはお金のあるクラブ
もし今20代前半でまたそういう機会があればやりたいな~Jリーグの通訳
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